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聞き返す・意味を尋ねる・確認するの使い分け

英語が分からなかったときは、音・意味・解釈のどこで止まったかで聞き方を変えます。聞き返す、意味を尋ねる、理解を確認する3つの使い分けを実例で練習します。

The short answer

英語が分からなかったら、まず「音が取れなかった」「意味が分からない」「自分の解釈を確かめたい」のどこで止まったかを見ます。 そこが分かれば、相手に必要な助けを短く頼めます。

相手が There’s a minimum charge. と言った。minimum charge が何か分からないのに Could you repeat that? と頼むと、minimum charge がもう一度きれいに届くだけです。知らない語は、二周目でもだいたい知らない語です。

どこで止まった?使うレーン相手に頼むこと基本形
音を聞き逃したREPEATもう一度言ってもらうCould you say that again?
語・表現・発言の意味が分からないEXPLAIN意味・意図を説明してもらうWhat does “rollout” mean?
自分なりの理解案があるCONFIRMその理解で合うか確かめるDo you mean the full launch starts on Friday?

「分からない」を3つに分ける理由

Council of Europe のCEFR Companion Volumeには Asking for clarification の尺度があり、単純な繰り返しの依頼、理解できていないことの表明、分からない語句の明確化、理解を確かめるフォローアップ質問などが別の行動として扱われています。CEFR Companion Volume — Asking for clarification

つまり、「分かりませんでした」のあとに何を頼むかは1種類ではありません。相手に会話を丸ごと再放送してもらう前に、どこが止まったかを指差します。

REPEAT:音が取れなかったなら、聞き返す

単語の意味は知っている。でも早かった、接続が切れた、最後の部分だけ聞こえなかった。これは音の問題なので、REPEATです。

Original practice example

Sorry, could you say that again?

発話全体を聞き逃したときの、広く使いやすい聞き返しです。sorry はここでは聞き返しをやわらげます。

対面、電話、オンライン会議などで、文全体が取れなかったとき。

「すみません、もう一度言ってもらえますか?」

相手の一文がほぼ聞こえなかった設定で、声に出してください。

Original practice example

Sorry, what was the last part?

前半は取れていて、最後だけ抜けたなら、聞き返す範囲を狭めます。全部を繰り返してもらう必要はありません。

長い説明、道案内、日時の説明、オンライン通話の一瞬の音切れ。

「すみません、最後の部分は何でしたか?」

“The meeting is at nine, but...” の最後だけ聞こえなかった設定で質問してください。

British Council の Checking understanding でも、Could you say that again, please? や、ゆっくり繰り返してもらう依頼が、理解を確認する具体的な手段として扱われています。

「もう一度」だけでなく、必要なら Could you repeat that more slowly, please? のように何を変えてほしいかまで言えます。

EXPLAIN:聞こえたけれど、意味が分からない

音は取れた。スペルも何となく分かる。でもその語・表現が何を指しているか分からない。ここでREPEATを押しても、同じ謎がもう一度来ます。

Original practice example

What does “rollout” mean here?

特定の語・表現の意味を聞く形です。mean を疑問文にするときは does を使います。

仕事の用語、スラング、熟語、聞いたことはあるが文脈の意味が分からない語。

「ここで rollout はどういう意味ですか?」

“soft launch” の意味が分からない設定で同じ型を作ってください。

Cambridge English Grammar Today は、語や表現の意味を尋ねる形として What does ... mean? を示しています。What means “rollout”? ではありません。

ただし、知りたいのが単語の辞書的な意味ではなく、相手がその発言で何を言おうとしているかなら質問が変わります。

Original practice example

What do you mean by “we need to be flexible”?

これは語義だけではなく、その場で話し手が意図している内容を具体化してもらう質問です。

曖昧な要求、比喩、評価、仕事上の抽象的な指示など。

「『柔軟に対応する必要がある』というのは、具体的にはどういう意味ですか?」

相手が “We need a more practical solution.” と言った設定で、practical が具体的に何を意味するか尋ねてください。

CONFIRM:もう理解案があるなら、相手に確かめる

完全に分からないわけではなく、「たぶんこういうことだと思う」がある。この段階では、またゼロから説明してもらうより、自分の理解案を出して確認できます。

Original practice example

Do you mean the full launch starts after the pilot?

Do you mean...? は、自分の解釈を仮説として出して確認します。「私は理解した」と断定する表現ではありません。

仕事の指示、予定、条件、相手の提案などを取り違えたくない場面。

「つまり、本格導入はパイロットの後に始まるという意味ですか?」

“We can decide after the test.” を「テストが終わるまで決めない」の意味だと理解した設定で確認してください。

British Council の同じ教材でも、相手の言ったものを自分の理解に当てはめて Do you mean...? と確認する例があります。またCambridge の echo/checking questionsでは、聞いた一部を繰り返しながら、理解や聞き取りを確認する使い方が説明されています。

たとえば名前だけ怪しいなら、“Marina?”、日付だけなら “Next Thursday?” のように、怪しい部分だけを確認することもあります。書かれた形だけから実際のイントネーションを決めつけず、実際の音声では話者の上がり下がりも聞いてください。

同じ一文でも、「どこで止まったか」で質問は変わる

元の発話は全部同じです。

The rollout starts after the pilot.

自分ならどのレーンを選ぶか決めてから開いてください。

最後の “after the pilot” だけ音が取れなかった

REPEAT。 “Sorry, what was the last part?” 全文ではなく抜けた範囲だけ頼みます。

“rollout” という語は聞こえたが、意味を知らない

EXPLAIN。 “What does ‘rollout’ mean here?” 同じ文を繰り返してもらうより、未知語を直接聞きます。

「pilotの後に本格導入する」という理解で合っているか確かめたい

CONFIRM。 “Do you mean the full launch starts after the pilot?” 自分の理解を仮説として提示します。

相手が “We should keep it light.” と言った。light の音は聞こえたが、この場面で何を求めているか曖昧

EXPLAIN。 “What do you mean by ‘keep it light’?” 語の発音ではなく、話し手の意図を具体化してもらいます。

電話で “The code is 3158.” と聞こえたが、最後の数字が8か9か自信がない

CONFIRM。 “Was the last digit eight?” または “3158?”。理解候補があるので、その部分だけ確かめます。

道案内の一文をほぼ丸ごと聞き逃した

REPEAT。 “Sorry, could you say that again?” この場合は全文の再提示が役立ちます。

似ているけれど、同じ仕事ではない表現

学習者の表現分類聞き手が受け取りやすい意味学習者の意図自然な代案補足
What means “rollout”?誤り意味は推測できるが、標準的な疑問文の形ではないrollout の意味を知りたいWhat does “rollout” mean?mean の疑問文では do/does を使う。
What do you mean?文脈依存で自然「あなたはそれで何を言おうとしているの?」単語1語の意味だけ知りたい場合もあるWhat does “rollout” mean?話し手の意図を問うのか、語の意味を問うのかを分ける。
What?文脈依存で自然informalな場面では「何て?」という聞き返しになり得る丁寧にもう一度頼みたいSorry, could you say that again?Cambridgeもinformalなrepetition用法を示す。常に失礼とは言えず、関係・場面・言い方で変わる。
Do you mean we should cancel it?文脈依存で自然「中止すべきという理解で合っていますか?」という確認相手の意味をゼロから説明してほしい場合もあるWhat do you mean by that?理解案があるならDo you mean...?、まだ案がないなら説明を求める。

30秒クラリフィケーション練習

短い文を1つ選び、同じ文に対して3種類の「分からない」をわざと作ります。

  1. 最後の2〜3語を聞き逃した設定にして、REPEATを1文言う。
  2. 文中の1語を知らない設定にして、EXPLAINを1文言う。
  3. 自分なりの解釈を1つ作り、CONFIRMを1文言う。

例の元文:

We’ll review the proposal after the trial period.

  • REPEAT: Sorry, what was the last part?
  • EXPLAIN: What does “trial period” mean here?
  • CONFIRM: Do you mean we won’t decide until the trial period is over?

練習の採点基準は「難しい英語を使えたか」ではなく、相手に必要な助けを正しく指定できたかです。

3レーンが分かったら、返答を声に出す

聞き返しは頭で分かっていても、会話中にすぐ出なければ使いにくいので、最後は短い返答として声に出します。FunFluenでは一般的な英語スピーキング練習の方法を選べます。

リンク先は英語の一般的なスピーキング練習の選択画面です。このページと同じREPEAT / EXPLAIN / CONFIRM課題が自動で開くわけではありません。

聞き返し・確認の返答を声に出して練習する

参考

「分からない」ではなく、「ここを助けて」が言えると強い

音が抜けたならREPEAT。意味が分からないならEXPLAIN。理解案があるならCONFIRM。聞き返すこと自体より、どこで止まったかを伝えることが会話を前へ進めます。

次に英語で止まったら、最初に自分へひとつだけ質問してください。「音? 意味? それとも確認?」 それが決まれば、相手に頼むことも決まります。

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