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英語で「一部だけ分かった」「確信がない」と伝える

英語で「一部は分かった」「こういう意味だと思うけれど確信はない」を正確に伝える方法。理解量と確信度を2軸に分け、実例と練習で使い分けます。

The short answer

「どこまで分かったか」と「その理解をどれくらい信じているか」は、別々に伝えます。 分かった部分を先に残し、足りない部分や確信の低さだけを追加すれば、「全部分からない」と「完全に理解した」の間を正確に言えます。

全部聞こえなかったわけではない。意味もだいたい見えている。でも100%ではない。そんなときに I don’t understand. と言うと、せっかく分かった部分まで自分で0%に丸めてしまいます。逆に I understand. と言えば、確信がないのに100%へ丸めることがあります。

見るメーター自分への質問基本形
COVERAGEどこまで分かった?I got the first part, but I missed the last part.
CONFIDENCEその理解にどれくらい確信がある?I think it means we should wait, but I’m not completely sure.

「分かった量」と「確信度」は同じではない

Council of Europe のCEFR Companion Volumeには Propositional precision という尺度があり、意見や発言を certainty / uncertainty、belief / doubt、likelihood などの程度に合わせて精密に表す力が扱われています。CEFR Companion Volume — Propositional precision

つまり、「確信がない」と正確に言えることは、弱い英語ではありません。逆に、確信が低いのに断定してしまうより、自分の理解の強さを正しくラベル付けするほうが伝達は精密です。

そして、確信度とは別に「どこまで理解できたか」という問題があります。この2つを分けると、会話の中間状態がかなり言いやすくなります。

COVERAGE:「分かった部分」を先に残す

全部ではないけれど一部は分かったなら、最初にその部分を言います。そのあとで、何が欠けたかを足します。

Original practice example

I got the first part, but I missed the last part.

前半は理解できたと明示してから、最後だけ抜けたと範囲を限定します。会話全体を「分からなかった」ことにしません。

会議、電話、説明、アナウンスなどで、一部だけ音や内容が抜けたとき。

「最初の部分は分かりましたが、最後の部分を取り逃しました」

「日付は分かったが、場所だけ分からなかった」という設定で同じ構造を作ってください。

Original practice example

I got the main idea, but I didn’t quite understand the example.

the main idea で全体の要点は取れたと示し、didn’t quite understand で例の理解だけが不完全だったと限定します。

授業、プレゼン、長めの説明で、要点は分かったが一部の説明だけ曖昧なとき。

「要点は分かりましたが、その例は完全には理解できませんでした」

「ルールは分かったが、例外だけ分からない」という文を作ってください。

Cambridge English Grammar Todaynot quite を「not completely」の意味で使えると説明し、don’t quite understand のような例も示しています。ただし quite は文脈によって意味が変わる語なので、「quite=少し」だと固定して覚えないでください。

COVERAGEの基本は、KNOWN + GAPです。

  • I understood the part about the price, but I missed the delivery details.
  • I followed most of it, but I lost you at the last step.
  • I got the date and time, but I’m missing the room number.

ここでは「もう一度言ってください」と頼むところまでは扱いません。まず自分の理解状態を正確に報告するのがSP12の仕事です。

CONFIDENCE:解釈候補は言う。でも確信まで盛らない

音は全部聞こえた。単語も分かる。でも相手の意図や自分の答えに100%の自信はない。これはCOVERAGEではなく、CONFIDENCEの問題です。

Original practice example

I think it means we should wait, but I’m not completely sure.

まず自分の解釈を出し、そのあと確信が完全ではないと示します。I don’t know だけで解釈候補を捨てません。

相手の含意、曖昧な指示、読んだ英文の解釈など。

「待つべきという意味だと思いますが、完全には確信がありません」

「来週に延期する意味だと思うが確信がない」という文を作ってください。

Original practice example

I’m fairly sure the deadline is Friday, but I’d want to check before confirming it.

ある程度の確信があると示しつつ、確認前に確定情報として扱わない姿勢も明示します。ここで fairly sure に固定の数値は与えません。

日程、金額、手順など、記憶はあるが確認前に断定したくないとき。

「締め切りは金曜日だとある程度確信していますが、確定する前に確認したいです」

「会議は3時だと思うが確認してから伝えたい」という文を作ってください。

Cambridge Grammar の modality 解説は、possible, probable, certain, sure, likelypossibly, probably, certainly などがcertaintyの程度を表すと説明しています。British Councilも、未来について definitely, probably, might, may などを使い分けて確信度を示す教材を提供しています。

ただし、これらを「probably=80%」のような固定数値に変換しないでください。文脈、話者、根拠、実際の言い方で強さは変わります。BBC Learning Englishも、certainty / uncertainty には複数のレベルがあると教えています。

同じ一文でも、COVERAGE × CONFIDENCEで状態は4つに分かれる

元の発話はこれです。

The trial ends on Friday, and we’ll decide on the rollout next week.

自分ならどの状態か決めてから答えを開いてください。

全文を聞き取り、意味も明確に理解している

高COVERAGE・高CONFIDENCE。 I understand. The trial ends Friday, and the rollout decision is next week.

無理に不確実さを足す必要はありません。

Fridayまでは確実に分かったが、その後を聞き逃した

部分COVERAGE・既知部分への高CONFIDENCE。 I got the part about the trial ending Friday, but I missed what happens after that.

分かったFridayまで捨てず、欠けた部分だけを示します。

全文は聞こえたが、“decide on the rollout” が「開始する」なのか「開始するか決める」なのか確信がない

高COVERAGE・低CONFIDENCE。 I heard the whole sentence. I think you mean you’ll decide whether to launch next week, but I’m not completely sure.

聞き取り量と意味解釈の確信度を別に報告します。

“trial”, “Friday”, “next week” は取れたが、関係がよく分からない

部分COVERAGE・低CONFIDENCE。 I caught the part about Friday and next week, but I’m not sure how those two points are connected.

先生の説明でルールは理解したが、例外だけ曖昧

部分COVERAGE。 I understand the general rule, but I’m not quite clear on the exception.

答えは「B」だと思うが、根拠に自信がない

CONFIDENCEを下げる。 I think the answer is B, but I’m not completely sure why.

答え候補を隠さず、確信が足りない場所を「why」に限定します。

「一部だけ分かった」を自然に言うときのズレ

学習者の表現分類聞き手が受け取りやすい意味学習者の意図自然な代案補足
I understand partly.文法的には解釈可能だが、日常会話ではやや不自然「部分的には理解している」という大意は伝わるどこまで分かったかを言いたいI understand part of it.さらに自然に具体化するなら I got the first part, but... のように範囲を示す。
I don’t understand completely.文法的に成立するが、意図がぼやけやすい完全には理解していない大部分は理解したが一部だけ分からないI understand most of it, but one part is unclear.「分かった部分」を残すと相手にも状態が分かりやすい。
I’m maybe sure.不自然・非慣用的確信が中途半端だと言いたいことは推測できるたぶん正しいと思うが確信はないI think so, but I’m not completely sure.maybe は可能性を表せるが、maybe sure の組み合わせは自然な基本形ではない。
I heard everything, but I’m not sure what it means.文脈依存で自然音は取れたが、意味解釈には確信がない高COVERAGE・低CONFIDENCEを伝えたいそのままで自然「聞こえた」と「理解した」を分けているので、矛盾ではない。
I don’t quite understand.文脈依存で自然完全には理解できていない/まだ少し曖昧部分的な不理解を示したいそのままで自然not quite はここでは「完全には〜でない」。何が不明かまで言うとさらに具体的。

日付・金額・手順は「不確実なまま確定扱い」しない

部分理解を正直に言うことが特に大切なのは、間違えると行動が変わる情報です。日付、金額、予約、作業手順などでは、分かった部分と不確実な部分を分けたまま伝えます。

  • I’m sure the amount is €950, but I’m not sure whether that includes tax.
  • I got the instruction to turn the power off first, but I missed what comes after that.
  • I think the appointment is Thursday, but I’d want to verify that before changing the booking.

ここでは、不確実な部分を「たぶん」で埋めて確定情報として渡さないでください。確信できないことは確信できないまま示し、必要なら後で確認する。確信度を正確に下げることは、情報の精度を守る行動です。

40秒・2メーター練習

短い英語を1つ聞いた、または読んだつもりで、毎回次の2問に答えます。

  1. COVERAGE: What did I definitely get?
  2. CONFIDENCE: What am I still unsure about?

例のメッセージ:

The payment is due on Monday unless the client asks for an extension.

4パターン作って声に出します。

  • I got the Monday deadline, but I missed the condition after it.
  • I heard the whole sentence, but I’m not completely sure what “extension” means here.
  • I think the payment is due Monday unless the client requests more time, but I’m not completely sure.
  • I understand the deadline and the condition. The payment is due Monday unless the client asks for more time.

採点は「完璧に理解できたか」ではなく、分かった範囲と不確実な範囲を正確に分けられたかで行います。

2つのメーターを、実際の発話で使う

この表現は、読むだけより「自分の理解状態を短く声で報告する」練習をしたほうが本番に近づきます。FunFluenでは一般的な英語スピーキング練習の方法を選べます。

リンク先は英語の一般的なスピーキング練習の選択画面です。このページと同じCOVERAGE × CONFIDENCE課題が自動で開くわけではありません。

部分理解と不確実さを声に出して伝える練習をする

参考

「分からない」を0か100に丸めない

一部だけ分かったなら、その部分を残す。意味の候補はあるけれど確信がないなら、候補を言ってから確信度だけ下げる。

COVERAGE:どこまで分かった? CONFIDENCE:どこまで確か? この2つを別々に言えれば、「分からないふり」も「分かったふり」も必要ありません。中間状態を正確に伝えること自体が、実用的な英会話です。

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