シャドーイング録音の聞き直し方|一度に直すのは一つだけ
シャドーイング録音は一度に全部直さず、Timing・Missing Words・Stress/Rhythm・One Soundのうち一つのlensで聞きます。1箇所だけ比べて直し、録り直すSingle-Lens Replayを解説します。
録音を聞く前に、今回のlensを一つだけ決めます。Timing / Missing Words / Stress-Rhythm / One Soundのうち一つを選び、最もはっきりした一箇所だけ直してください。
録音を聞くと、遅い、弱形が変、母音も違う、stressも弱い。全部直そうとすると、結局どれも直せません。録音は総合採点表ではなく、今回は一箇所だけ拡大する虫眼鏡です。
One Replay, One Fix
- play前にlensを一つ決める。
- 録音を一度だけ聞く。
- 一番はっきりした一箇所だけmarkする。
- 同じ箇所のmodelを聞く。
- 違いを一文で言う。
- そのlineだけrepairする。
- 一度re-recordして同じtargetだけ確認する。
途中で別のmistakeを見つけても、targetは変えません。Later Listへ置きます。
録音を聞き直すこと自体に意味はある。でも「聞くだけ」で全部は直らない
Nakayama & Suzukiのshadowing studyでは、35人の日本人大学生をself-study、pair work、controlに分け、self-study groupは自分のshadowed voiceを聞いてprogressを確認しました。そのstudyのpre/post analysisではself-study groupが他の二groupを上回りました。
一方、L2 pronunciationのcorrective-feedback studyでは、自分の録音とmodelを聞く活動だけより、そこへindividual corrective feedbackを加えたgroupの方がshort-term comprehensibility improvementが大きくなりました。
つまり、録音は有力な材料ですが、ただ何度も聞けば自動で全部直るわけではありません。だから一回のreplayに一つのjobを与えます。
Lens 1:Timingだけ聞く
今日はpronunciationを無視します。早く入りすぎた、遅れた、chunkの後半でlagが増えた。そのどれか一つだけを聞きます。
Original practice example
We're supposed to meet outside the station.
このreplayでは母音や/r/を評価しません。modelに対してどこでentryが遅れ始めるか、またはchunk timingがずれるかだけを聞きます。
待ち合わせ場所を確認する場面。
意味:駅の外で会うことになっています。
最初にtimingがずれたphraseを一つだけmarkしてください。
Lens 2:Missing Wordsだけ聞く
次のreplayでは、accentやintonationは無視します。modelにあるのに自分のrecordingで抜けたword/chunkだけを探します。
Original practice example
I would've called you if I'd known.
would've、you、I'd のような小さい/reduced要素が落ちていないかだけを聞きます。抜けを一つ見つけたら、そのroundは終了です。
過去の仮定を説明する場面。
意味:知っていたら電話したのに。
一番再発しそうなmissing itemを一つだけ選んでrepairしてください。
Lens 3:Stress / Rhythmだけ聞く
単語を全部言えていても、どこも同じ強さだとmodelとの差が大きく聞こえることがあります。このpassではindividual soundsを採点せず、prominenceとrhythmだけ聞きます。
Original practice example
Could you send me the final version by Friday?
modelで final version や Friday がどう目立つかを聞き、自分のrecordingの同じ箇所と比べます。今日はconsonant accuracyには触りません。
仕事で締切付きの依頼をする場面。
意味:金曜日までに最終版を送ってもらえますか?
model/selfで一番差が分かるstress contrastを一つだけ選んでください。
Lens 4:One Soundだけ聞く
このroundでは一つのsoundだけ。語末もvowelも/r/も全部、はやりません。
Original practice example
The revised report is ready.
revised または report の中から一つのsoundだけ選び、modelとself recordingの同じwordを聞き比べます。他のsoundはLater Listへ。
修正版のreportが完成したと伝える場面。
意味:修正版のレポートは準備できています。
“今日のsoundはこれ”と一つ決め、同じwordをrepairしてre-recordしてください。
Whole recording同士ではなく、同じmomentを比べる
pronunciation researchのreviewでも、self-recordingしてerrorsを聞く方法は一般的なpracticeとして扱われています。ただしrecordingそのものはcorrective feedbackではありません。
そこで、model全体と自分全体をぼんやり比べるのではなく、同じphraseだけを交互に聞きます。
- 自分のrecordingのtarget phraseを聞く。
- modelの同じphraseを聞く。
- もう一度自分を聞く。
- 違いを一文で書く。
例:「modelはFridayが目立つ。自分はfinalとFridayが同じ強さ。」このくらい具体的ならrepairできます。
Single-Lens Replay
これはFunFluenの実践frameworkです。一度に一つが科学的に唯一の正解という意味ではありません。目的は、一回のrepairで何を変えたか分かる状態を作ることです。
re-recordでtargetが変わらなかったら?
同じrepairを短くもう一度試すか、そのdifferenceを自分だけで判断しにくい可能性を認めて、より明確なexternal feedbackを使います。別のmistakeへ逃げてtargetを増やさないこと。
Later List:気づいた。でも今日は直さない
別のproblemに気づいたら無視する必要はありません。ただ、その場でtargetを乗り換えない。
Later Listは無視リストではありません。今のroundを守るparking spaceです。3個までというのはFunFluenのanti-overload heuristicで、研究上の上限ではありません。十分溜まったら、次のsessionで一つだけ選びます。
recordingでgrammar mistakeが聞こえても、pronunciation targetと混ぜない
The revised report are ready. は、single subject report に対するagreementとして標準英語では誤りです。自然なのは The revised report is ready.。
聞き手は意図を理解しやすいですが、これはsound correctionとは別のlanguage-form repairです。are ready 自体はplural subjectなら正しく、たとえば The revised reports are ready. では使えます。
Could you send me the final version by Friday? と Please send me the final version by Friday. はどちらも文法的で、後者の方がdirectです。
recordingは反省会ではなく、変化を確認する証拠
L2 pronunciation teachingのreviewでは、learnerがmodel dialogueをshadowしながら自分をrecordするpracticeも紹介されています。録音はpronunciation practiceの一部として使えます。
でも最終目標はmistake listを長くすることではありません。一つrepairして、一度録り直し、「targetが少し変わったか」を確認できれば、そのroundには十分な仕事があります。
録音は審判ではなく、虫眼鏡
一回のreplayで全部聞かない。今日はTimingだけ。次はMissing Words。別の日にStress/Rhythm。その後One Sound。
lensを一つ決め、momentを一つmarkし、modelと比べ、一つrepairし、一度re-recordする。そうすれば録音reviewは「全部ダメを確認する時間」ではなく、「一つ変えたことを確認する時間」になります。