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英語の複数形・三単現-sの発音ルール

複数形・三単現の -s/-es は、つづりではなく直前の音で /s/・/z/・追加音節に分かれます。cats、dogs、buses、laughs などを使い、聞き分けから文での発音まで練習します。

The short answer

複数形・三単現の -s/-es は、付ける前の語の最後の「音」で /s/・/z/・追加音節 /ɪz/ の3つに分かります。

cats, dogs, buses。目には全部 s が見えます。でも耳には三種類。ここで暗記表を増やす前に、見る場所を一つだけ変えましょう。最後の文字ではなく、s を付ける前の最後の音を聞きます。

合言葉はこれです。

  1. いったん -s/-es を頭の中で消す。
  2. 元の語の最後の音を聞く。
  3. /s z ʃ ʒ tʃ dʒ/ のようなシューッ・ジューッ系の音なら、追加音節 /ɪz/
  4. それ以外の無声音なら /s/
  5. 母音を含む、それ以外の有声音なら /z/
  6. 最後に短いフレーズで、本当にその語尾が残っているか確認する。

BBC Learning English も、語末の s をこの3パターンで説明しています。複数形だけでなく、三単現の -s にも同じ考え方が使えます。つまり、名詞と動詞で別々の発音表を暗記する必要はありません。

最初にやること:s をいったん消して、元の語を聞く

たとえば laughs。つづりだけ見ていると gh に目が吸われます。でも判断に必要なのはそこではありません。Cambridge Dictionary では laugh は UK /lɑːf/、US /læf/。最後の音は /f/ です。だから laughs は「/f/ の後に suffix が来る」と考えます。

  • cat → 最後は /t/
  • dog → 最後は /g/
  • bus → 最後は /s/
  • play → 最後は母音 /eɪ/
  • laugh → 最後は /f/

この時点では、まだ s を付けません。まず base の終わりを決めます。スペルにハンドルを握らせない。これだけで、かなり迷いが減ります。

分岐1:/s z ʃ ʒ tʃ dʒ/ 系なら、追加音節 /ɪz/

bus → buseswatch → watcheswash → washes のように、元の語がすでにシューッ・ジューッ系の音で終わるとき、regular ending は追加の音節を作ります。この記事では学習用に /ɪz/ と表します。

Cambridge Grammar でも、boxes, watches, buses などの -es/ɪz/ と示されています。大事なのは「es と書くから /ɪz/」と逆向きに覚えないこと。まず元の語がどんな音で終わるかです。

Original practice example

The bus passes the station at six.

pass は /s/ で終わるので、三単現の passes は追加音節の枝です。語尾を一音節に押し込まず、pass + /ɪz/ のように感じます。

時刻表、通勤、交通の説明などで passes を文中で落とさず言う練習になります。

意味:そのバスは6時に駅を通過します。

Practice prompt: まず pass だけを言い、最後の /s/ を確認してから passes、最後に文全体へ広げてください。

分岐2:それ以外の無声音なら /s/

元の語が /p t k f θ/ などの無声音で終わり、しかも先ほどの sibilant グループではないなら、regular ending は /s/ です。

  • cat → cats
  • book → books
  • laugh → laughs

laughs が良いテストです。最後の文字ではなく、base laugh の最後の音 /f/ を聞けば、/s/ の枝に入ります。

Original practice example

Three cats sleep by the door.

cat の最後は /t/。sibilant ではない無声音なので、複数形 cats の ending は /s/ です。新しい母音は足しません。

人数・個数・ペットなどを説明するとき、複数の意味を語尾で明確に保つ練習になります。

意味:3匹の猫がドアのそばで寝ています。

Practice prompt: cat → cats → three cats → Three cats sleep... の順に伸ばしてください。

分岐3:母音・その他の有声音なら /z/

元の語が母音、または /b d g v l m n ŋ r/ などの有声音で終わるなら、regular ending は基本的に /z/ です。ここで一般音声学の授業をやり直す必要はありません。必要なのは「最後の音に声がある側か」を短く確認することだけ。

dogsdog の /g/ の後なので /z/。playsplay が母音で終わるので /z/。Cambridge Dictionary でも needs/niːdz/ と示されています。

Original practice example

My dog loves warm rooms.

love は /v/、room は /m/ で終わるので、lovesrooms の ending はどちらも /z/ 側です。/s/ に無理に変えません。

日常の習慣や特徴を説明する三単現と、複数名詞を同じ文で練習できます。

意味:うちの犬は暖かい部屋が好きです。

Practice prompt: love → lovesroom → rooms を別々に確認し、その後に文を一息で言ってください。

まず自分で分類:答えを見る前に base を言う

次の語を見たら、いきなり完成形を読まないでください。頭の中で suffix を消し、base の最後の音を言ってから、三つの枝を選びます。

maps — /s/・/z/・追加音節?

map は /p/ で終わります。sibilant ではない無声音なので /s/

bags — /s/・/z/・追加音節?

bag は /g/ で終わります。有声音なので /z/

dishes — /s/・/z/・追加音節?

dish は /ʃ/ で終わります。sibilant なので 追加音節 /ɪz/

laughs — /s/・/z/・追加音節?

laugh の最後は /f/。文字 gh ではなく音を使います。sibilant ではない無声音なので /s/

plays — /s/・/z/・追加音節?

play は母音 /eɪ/ で終わるので /z/

watches — /s/・/z/・追加音節?

watch は /tʃ/ で終わる sibilant 系なので 追加音節 /ɪz/

よくある修復:/s/・/z/ に余分な母音を足さない

/s/ や /z/ の枝では、新しい音節は作りません。

たとえば dogs を「dog-uhs」のように二音節にしてしまうのは、regular plural のターゲット発音とは違います。

  • 分類:発音カテゴリーの選択ミス。
  • 聞き手:余分な母音を入れると、regular plural のターゲットとは別の音節パターンになります。実際に通じるかどうかは文脈や聞き手にも左右されるので、ここでは「通じる/通じない」を断定せず、語尾の音節数を修復します。
  • 学習者の意図:dogs と複数を示したい。
  • 自然な修復:dog の /g/ から直接 /z/ へつなぎ、母音を挟まない。
  • 文脈メモ:ゆっくり話すこと自体は問題ではありません。ゆっくりでも「新しい母音を足す」必要はありません。

逆に buseswatches は、追加音節を消して一音節に押し込まない。ここだけは「増える」のが正解です。

単語でできたら、文の中で語尾を残す

単語カードで /s/ /z/ /ɪz/ を言えても、文に入った瞬間に suffix が消えることがあります。だから最後は必ず phrase check をします。

Original practice example

He laughs, and she smiles.

laugh は /f/ → laughs は /s/。smile は /l/ → smiles は /z/。同じ文で二つの枝を切り替えます。

三単現を会話速度で保ちながら、つづりではなく base-final sound から ending を選ぶ練習になります。

意味:彼は笑い、彼女はほほえみます。

Practice prompt: まず laugh / smile、次に laughs / smiles、最後に文全体。録音して語尾だけを聞き直してください。

30秒の独立チェック:相手に文字を書いてもらう

発音練習は「自分には言えた気がする」で終わりやすいので、最後は聞き手を使います。

ここでの目標は「ネイティブっぽさの採点」ではありません。必要な語尾を聞き手が回収できるかを確認することです。

実際の音声で反復するときの使い方

手動の三分岐ができるようになったら、次は短い実音声で「予測 → 聞く → 言い直す」を回すと実戦に移しやすくなります。FunFluenでは、対応する動画ページで同じ行を繰り返したり、文単位で移動したり、再生速度を調整したり、理解後に speaking practice に回したりできます。これは練習を支える機能で、発音を完全に採点するものではありません。

短い英語を繰り返し聞いて、語尾を先に分類してから言い直す練習に使えるFunFluen拡張機能を確認する

最後に:新しい単語でも、まず s を消す

base の最後が sibilant → 追加音節。そうでなければ無声音 → /s/。残りの有声音・母音 → /z/。

cats, dogs, buses, laughs, plays, needs, watches。どれも最初に suffix を隠せば、判断は同じ流れになります。次に初めて見る regular form が出てきたら、まず s を頭の中で消してみてください。そこから先は、スペルの記憶テストではなく、音の判断です。

ほかの発音・リスニング練習は、FunFluenの英語学習ガイドから探せます。

参考資料