写真を見て英語で説明するスピーキング練習|30秒で「見える→推測→話す」
写真を見ると英語が単語の羅列で止まる人へ。4枚のライセンス写真を使い、30秒で話す→ヒント→モデル→一点修正→再挑戦を繰り返す写真描写スピーキング練習です。
写真を全部説明しなくて大丈夫です。 まず見える事実を一文、次に位置、最後に「たぶん」を足せば、30秒の英語は作れます。
「写真を見てください」と言われた瞬間、英語が急に単語帳になる。woman. coffee. window. そして沈黙。問題は単語不足とは限りません。写真の情報を「どの順で文にするか」が決まっていないと、知っている英語まで渋滞します。
この練習では、モデル回答を先に読みません。先に話す → 必要ならヒント → モデルと比べる → 一点だけ直す → もう一度話す。4ラウンドで、写真を見るためのレンズを一つずつ増やします。
- FACT:見えている事実・動作
- SPACE:人や物がどこにあるか
- GUESS:断定せずに推測する
- STORY:前・今・次をつなぐ
写真描写では、見えているもの、動作、位置、不確実な推測を言い分けるのが実用的です。British Council の Describe a photo or picture でも、位置表現や It looks like… / It might be… のような推測表現が扱われています。ここではそれを「読む知識」ではなく、時間を測って口から出す練習に変えます。
ルールは一つ:モデルを見る前に、必ず一度しゃべる
各ラウンドでは、まず5秒以内に最初の一文を出してください。完璧な文でなくてOKです。目的は「考え終わってから話す」ではなく、話しながら情報を整理することです。
- 場面を見る。
- 5秒以内に一文目を言う。
- 指定時間まで話し続ける。
- 詰まったらヒントを開く。
- 話し終わったらモデルを開く。
- 直す点を一つだけ選ぶ。
- 同じ場面でもう一度話す。
Cambridge English の B1 向け教材 Speak up! でも、写真を観察し、短く計画し、使える表現を準備してから時間を区切って話す流れが使われています。ここでは試験対策そのものではなく、その「準備→発話→振り返り」の考え方を日常スピーキング練習へ応用します。
Round 1 — FACT:まず「何が起きているか」を30秒

場面:カフェのカウンターで、客とバリスタが注文や飲み物についてやり取りしています。近くにも客がいて、会話とサービスの動作を観察できます。
あなたの仕事:30秒。物の名前を全部言おうとせず、主役の動作を2〜4文で説明してください。
5秒スタート:まず A person is… / Someone is… で一文。
詰まったときだけヒントを見る
- At the counter, …
- The customer is…
- The barista appears to be…
知らない物の名前が一つあっても止まらなくてOKです。正確な器具名が分からなければ、something for making coffee のように機能で逃げられます。
30秒話してからモデルを見る
モデル例: It looks like a busy café. A customer is talking to a barista at the counter. The barista appears to be preparing or handing over a drink, and another customer is standing nearby. The people seem relaxed even though the counter is active.
これは唯一の正解ではありません。主な動作が伝わり、文としてつながっていれば別の言い方でも成立します。
一点だけ自己レビュー
- 名詞だけで終わらず、動詞のある文を作れた?
- 主役を一人に絞って話し始めた?
- and だけでなく、二つの動作をつなげられた?
全部直さなくて大丈夫です。レンズを一つだけ磨きます。
Round 2 — SPACE:「どこにいる?」を足して35秒

場面:駅で、荷物を持った旅行者が大きな案内表示を見ています。人・荷物・表示の位置関係に注目できます。
あなたの仕事:35秒。FACTに加えて、前・後ろ・横・近くなどの位置情報を入れてください。
5秒スタート: There are travelers near the station displays.
詰まったときだけヒントを見る
- in the foreground / in the background
- next to / behind / in front of
- above them / beside the luggage
写真の隅の細部に人生を捧げなくて大丈夫です。位置表現は、聞き手が場面を頭の中で再現できる程度に使います。
35秒話してからモデルを見る
モデル例: Two travelers are standing near large display boards with their luggage. The boards are above and behind them, and their bags are close by. They seem to be checking travel information before moving on.
一点だけ自己レビュー
- 人や物の位置を最低一つ言えた?
- There is / There are だけで終わらず、何をしているかも言えた?
- 聞き手が「どの人・どの物か」を追える順番だった?
Round 3 — GUESS:「見える事実」と「たぶん」を分けて40秒

場面:雨の公園で、レインコート姿の二人が犬を連れて濡れた道を歩いています。一人は傘を持っています。
あなたの仕事:40秒。最初に見える事実を言い、そのあと推測を最低一つ足してください。
5秒スタート: Two people are walking dogs on a wet path.
詰まったときだけヒントを見る
- 事実: I can see… / There is… / Someone is…
- 推測: It looks like… / They might be… / Maybe… / It seems…
- 理由: because… / so…
推測なのに法廷証言みたいに断言しないのがポイントです。写真から分からないことは、「分からないまま上手に言う」こともスピーキング力です。
40秒話してからモデルを見る
モデル例: Two people in raincoats are walking dogs on a wet path. One of them is holding an umbrella. It looks like it is still raining or has just rained because the ground is wet. They might be taking the dogs out despite the bad weather.
一点だけ自己レビュー
- 見える事実と推測を言葉で分けた?
- might / looks like / seems のどれかを使えた?
- 推測に根拠を一つ足せた?
Round 4 — STORY:「前→今→次」を50秒

場面:テーブルにコーヒーがこぼれ、カップと本がそばにあります。静止した一枚ですが、「直前に何が起きたか」「次に何をするか」を推測できる手がかりがあります。
あなたの仕事:50秒。FACTを一文言ったあと、何が起きた可能性があるか、そして次に何をしそうかを短いストーリーにしてください。
5秒スタート: Some coffee has spilled on the table.
詰まったときだけヒントを見る
- Maybe someone knocked the cup over.
- The coffee may have spilled while someone was reading.
- Next, they might get a cloth.
50秒話してからモデルを見る
モデル例: Coffee has spilled across the table next to a cup and a book. Maybe someone bumped the cup while they were reading. They may have stepped away to get something to clean the table, and they might come back in a moment.
ここも正解当てではありません。「見える事実」と「あなたのストーリー」が区別できていれば、別の筋書きでも大丈夫です。
一点だけ自己レビュー
- 事実→推測→次、の順番があった?
- 写真にない出来事を断定せずに言えた?
- maybe / may / might を使えた?
仕上げ — 4つのレンズを60秒にまとめる
4つの写真から一つ選び、今度は60秒で話してください。順番はこれだけです。
- FACT:主役と動作を一文。
- SPACE:位置関係を一つ。
- GUESS:推測を一つ。ただし断定しない。
- STORY:前か次を一つ足す。
録音できるなら1回目を残し、すぐに聞いてください。採点表はいりません。次の5項目から一つだけ直します。
- 文になっていたか
- 主役が分かったか
- 位置関係が伝わったか
- 推測を推測として言えたか
- 文と文がつながっていたか
そして同じ写真をもう一度60秒。1回目より「全部うまい」必要はありません。選んだ一点が2回目で改善していれば、その練習は成功です。
知らない単語が出たら、写真描写はむしろチャンス
写真の中の物の名前が分からないとき、会話まで止める必要はありません。たとえば thermos が出なくても、a bottle that keeps drinks hot と説明できます。これは「間違いを隠す」方法ではなく、知らない語を別の英語で迂回する実戦的な会話技術です。
ただし、モデル例の表現を丸暗記することが目的ではありません。写真が変わった瞬間に使えなくなる表現より、It looks like… / in the background / someone is… / they might be… のように別の場面へ移せる型を残してください。
写真でできたら、動く場面へ移す
静止画では考える時間があります。実際の会話や動画では、人が動き、次の一言が来ます。写真で「FACT → SPACE → GUESS → STORY」の順番が作れるようになったら、短い実際の英語の場面でも、聞いたあとに一行を自分の声で言う練習へ移すと負荷を一段上げられます。
FunFluenは、理解した短い場面をもう一度聞き、声に出すようなスピーキング練習を一つの流れにまとめるために使えます。ただし、写真描写を自動採点したり、発話を完全に診断したりするものではありません。
写真で作った「見える→推測→話す」を、実際の英語でも声に出す
最後に:全部の名前を知らなくても、写真は話せる
写真描写で必要なのは、写真の隅々まで英単語に変換する能力ではありません。主役を見つけ、動作を言い、位置を足し、分からないことは「たぶん」と言い、必要なら前後を想像する。そのルートがあれば、知っている英語が「woman. coffee. window.」で止まりにくくなります。
次の写真を見たら、まず5秒以内に一文。そこからで十分です。
参考にした学習資料
- British Council — Describe a photo or picture:写真の動作・位置・推測を表す言い方の参考。
- Cambridge English — Speak up!:写真を観察し、短く準備し、時間を区切って話して振り返る練習設計の参考。本ページは公式試験シミュレーションではありません。