FunFluenLearn

英語で選択肢を比較し、おすすめを伝える方法

A is better / I recommend A で止まる人へ。比較基準→違い→トレードオフ→相手の優先順位→おすすめの順で、英語で納得しやすい比較と提案を作る方法を練習します。

The short answer

英語で役に立つおすすめを伝えるには、先に比較の物差しをそろえ、AとBを同じ基準で比べ、トレードオフを示してから相手の優先順位に合う選択肢をすすめます。

Original practice example — weak

Plan A is better. I recommend Plan A.

文法的には言えます。でも相手の頭にはすぐ一問残ります。Better at what? 価格?使いやすさ?柔軟性? 「better」の物差しが見えません。

Original practice example — useful

Plan A is cheaper, while Plan B is more flexible. If keeping costs low is your priority, I'd recommend Plan A. If flexibility matters more, Plan B is probably the better fit.

※Plan A / Plan B はこの記事用の架空の選択肢です。実在する商品・料金・機能を表していません。

使う流れは5段階です。

  1. CRITERIA:何を基準に比べる?
  2. CONTRAST:AとBを同じ基準で比べる。
  3. TRADE-OFF:何を得て、何を諦める?
  4. MATCH:相手は何を優先する? 分からなければ聞く。
  5. RECOMMEND:優先順位に合わせて条件付きで提案する。

おすすめは表彰式ではありません。先に一位を決めるのではなく、相手の条件に合う選択肢を探す作業です。

1. CRITERIA:betterと言う前に、物差しを決める

比較で最初に決めるのは「勝者」ではなく基準です。例えば:

  • price — 価格
  • flexibility — 柔軟性
  • ease of use — 使いやすさ
  • speed — 速さ
  • convenience — 手軽さ・便利さ

Aについて価格を話し、Bについて柔軟性を話しただけでは、まだ直接比較にはなっていません。Aは100m走、Bは水泳。総合優勝はまだ決められない、という状態です。

Original practice example

For price, Plan A is cheaper than Plan B. For flexibility, Plan B is more flexible than Plan A.

価格は価格同士、柔軟性は柔軟性同士で比較しています。これがsame-criterion comparison(同じ基準での比較)です。

コース、移動方法、働き方、架空のサービスなど、複数の選択肢を公平に整理したい場面で使えます。

意味:価格ではAのほうが安い。柔軟性ではBのほうが高い。

Practice prompt: 架空のOption Aは「使いやすい」、Option Bは「設定の自由度が高い」とします。同じ基準を二つ作り、A/Bをそれぞれ比べてください。

British Council LearnEnglish の Comparative and superlative adjectives では、比較級を一つのものと別のものを比較する形として説明し、than を使った比較も扱っています。例えば cheaper thanmore flexible than のように使えます。

比較でよく使う形

  • A is cheaper than B.
  • A is easier to use than B.
  • B is more flexible than A.
  • A is less convenient than B.

Cambridge English Grammar Today の Less は、less を「程度がより低い」ことを表す比較表現として説明しています。だから less convenient のような形も作れます。

2. CONTRAST:違いを並べる。でも、まだwinnerは決めない

同じ基準で比べられたら、次は違いを一つの流れにします。

Original practice example

Plan A is cheaper, whereas Plan B gives you more scheduling flexibility.

この文は「Aが勝ち」とは言っていません。二つの違いを並べているだけです。

Cambridge English Grammar Today の Whereas は、whereas を二つの事実や考えの対比に使うと説明しています。対比の意味では while も使えますが、while には「〜している間」という時間の意味もあるので、文脈によっては読み分けが必要です。

二文に分けたいなら On the other hand,... も便利です。

Original practice example

Plan A is easier to learn. On the other hand, Plan B gives you more control over the settings.

Cambridge English Grammar Today の Contrasts では、on the other hand を別の側面を対比して示す表現として扱っています。

3. TRADE-OFF:良い点だけでなく「代わりに何を失うか」も言う

比較が役に立つのは、差が見えるだけでなく交換条件が見えるときです。

Original practice example

Plan A costs less, but it is less flexible. Plan B gives you more flexibility, but you pay more for it.

Aを「安いから良い」、Bを「高いから悪い」と評価せず、得るものと諦めるものを両方示しています。これがtrade-offです。

価格と柔軟性、速さと簡単さ、近さと静かさなど、どちらにも長所・短所がある場面で使えます。

意味:Aは安いが柔軟性が低い。Bは柔軟性が高いが、その分より多く支払う。

Practice prompt: 架空のRoute Aは「速いが乗り換えが多い」、Route Bは「遅いが乗り換えが少ない」とします。両方のtrade-offを英語で言ってください。

トレードオフは「欠点発表会」ではありません。どちらの特徴が困るかは、相手の優先順位で変わります。

4. MATCH:優先順位が分からないなら、先に一問聞く

ここで初めて相手の条件へ進みます。

Original practice example

What matters more to you: keeping the cost low or having a flexible schedule?

相手の優先順位を推測せず、二つの基準を明示して確認しています。答えが分かれば、recommendationの根拠ができます。

友人への提案、チーム内の選択、旅行ルート、学習方法など、相手の重視点が分からない時に使えます。

意味:あなたにとって大事なのは、費用を抑えることですか、それとも柔軟なスケジュールですか?

Practice prompt: 「速さ」と「乗り換えの少なさ」のどちらを優先するか、相手に英語で質問してください。

他にも使えます:

  • Which matters more to you, simplicity or flexibility?
  • Are you more concerned about price or convenience?
  • Do you need the easiest option, or do you want more control?

相手の条件を知らないまま This is perfect for you. と言う必要はありません。知らないものは、聞く。それだけでrecommendationの質が上がります。

5. RECOMMEND:おすすめは「条件付き」で十分はっきり言える

Cambridge Dictionary の recommend は、誰か・何かが特定の仕事や目的に良い/適していると提案する意味を含みます。つまり、おすすめは本来「何のために合うか」と相性がいい表現です。

Original practice example

If keeping costs low is your priority, I'd recommend Plan A. If flexibility matters more, Plan B is probably the better fit.

相手のpriorityと選択肢を直接つないでいます。Bには probably を入れ、架空の情報だけから絶対的な適合を断言していません。

二つの選択肢の長所が違うとき、相手の条件に応じて提案を切り替える場面で使えます。

意味:費用を抑えるのが最優先ならAをおすすめする。柔軟性のほうが大切なら、Bのほうがおそらく合う。

Practice prompt: 架空のRoute Aは速い、Route Bは乗り換えが少ない。相手が「乗り換えを減らしたい」と言った場合のrecommendationを作ってください。

おすすめの強さは少し調整できます。

  • I'd choose A if... — 自分ならどう選ぶか。
  • I'd recommend A if... — Aを提案する。
  • A is probably the better fit if... — 情報に限りがあり、少し確信度を下げたい。
  • Based on what you've told me, A seems like the better option. — 今聞いた情報の範囲に限定する。

bestを言う前に「何部門の優勝?」を確認する

best 自体が悪いわけではありません。British Councilの比較級・最上級の解説では、最上級はあるグループの中で最も高い・低い性質を表す形として扱われています。

問題は、グループも基準も分からないまま:

Plan A is the best.

と言うこと。これは文法エラーではありません。でも、この記事の架空比較では「何においてbestなのか」が不明です。

価格の話なら:

Plan A is the cheapest of the three fictional plans.

と範囲を明示できます。実在の商品についてこうした事実を言うなら、現在の価格や比較対象を実際に確認する必要があります。この記事では、そのような未確認の実商品情報は使いません。

recommendの文型でよくあるミス

Original practice example — wrong

I recommend to choose Plan A.

Cambridge English Grammar Today の Word patterns: recommend は、recommend の直後に別の動詞を置く場合、to + verb ではなく -ing 形を使うと説明しています。

自然な形:

  • I recommend choosing Plan A.
  • I recommend Plan A.
  • I recommend you choose Plan A.

ただし文型が正しくても、Plan Aをすすめる根拠がなければrecommendationとしては弱いままです。文法と判断ロジックは別々に確認します。

情報が足りない時は、確信度だけ先にゴールしない

相手の優先順位や選択肢の事実が一部しか分からないなら、それをそのまま言えます。

  • Based on the information we have, Plan A may be the better fit.
  • I can't be sure without knowing the price, but Plan B looks more flexible.
  • I'd want to check that feature before recommending it.

言い切った後で強すぎたと気づいた場合も修復できます。

Original practice example — recovery

That was too strong. I should say Plan A may be a better fit if price is your main priority.

おすすめを弱くするのではなく、知っている範囲に合わせて正確にする修正です。

よくある修正:文法ミス・曖昧さ・未確認の事実を分ける

比較とおすすめで起きやすい問題の分類
元の表現分類何が起きる?修復
Plan A is more cheaper than Plan B. 文法エラー cheaper 自体が比較級なので more を重ねない。 Plan A is cheaper than Plan B.
Plan A is better. 文法的に正しいが、比較基準が曖昧 何についてbetterか分からない。 Plan A is cheaper, while Plan B is more flexible.
Plan A is the best. 文法的に正しいが、範囲・基準・根拠が不足する場合がある 普遍的なwinnerのように聞こえる可能性がある。 If price is your main priority, Plan A is probably the better fit.
I recommend to choose Plan A. 文法エラー recommend の直後に to choose を置く形が不適切。 I recommend choosing Plan A.
This real product is cheaper and more reliable. 文法は成立するが、現在の事実確認が必要な主張 実在商品の価格・信頼性は変化し得るため、未確認なら記事で事実として言えない。 事実を確認するか、架空の練習例に置き換える。

実践1:同じ物差しで比べている?

以下はすべて記事用の架空の選択肢です。答えを見る前に、どの基準で比較しているかを言ってください。

  1. Option A: cheaper / fixed schedule
    Option B: more expensive / flexible schedule

    Candidate comparison: Option A is cheaper, but Option B is more flexible.

    答えを見る

    これは二つの別基準を対比しています。trade-offを見せるには有用ですが、「価格ではどちらが良い?」というsame-criterion questionには、Option A is cheaper than Option B. と価格同士で答えます。

  2. Option A: easy to learn
    Option B: harder to learn

    自分で一文比較してから開いてください。

    モデルを見る

    Option A is easier to learn than Option B.

    criterionはease of learningで一致しています。

実践2:trade-offを一文で言う

Original practice prompt: 架空のRoute Aは「速いが乗り換えが多い」。Route Bは「遅いが乗り換えが少ない」。

答えを見る前に、両方のgain / give-upを一文ずつ言ってください。

モデルを見る

Route A is faster, but it requires more transfers. Route B takes longer, but it is simpler because you change less often.

まだrecommendationは出していません。まずtrade-offを見せています。

実践3:相手のpriorityでrecommendationを変える

Original fictional options:

  • Course A: cheaper / fixed weekly schedule
  • Course B: more expensive / flexible schedule
  1. Listener priority: “I need to keep the cost low.”

    モデルを見る

    If keeping the cost low is your priority, I'd recommend Course A. It is cheaper, although the schedule is less flexible.

    おすすめとtrade-offの両方を言っています。

  2. Listener priority: “My schedule changes every week.”

    モデルを見る

    In that case, Course B is probably the better fit because it is more flexible, even though it costs more.

    同じ二択でもpriorityが変わったのでrecommendationも変わります。

  3. Listener priority: 不明。

    モデルを見る

    What matters more to you: keeping the cost low or having a flexible schedule?

    分からない時は、先に聞くのが最も正確です。

最後の口頭課題:同じ二択で、相手だけ変える

実在商品ではなく、あなた自身で架空のOption A / Option Bを作ってください。紙に書くのは次の5項目だけ。

  • CRITERIA — 2つ
  • CONTRAST — 同じ基準でA/Bを比較
  • TRADE-OFF — 一つ
  • MATCH — 相手の最優先事項
  • RECOMMEND — 条件付き結論

45〜60秒で話します。一回目のlistenerは「価格優先」。二回目は同じ選択肢のまま「柔軟性優先」に変更。比較ロジックが別の選択肢を支持するなら、recommendationも変えてください。優先順位が変わっても同じ選択肢が合うなら、無理に結論を変える必要はありません。

ここまで手で比較とrecommendationを作れるようになった後なら、短い比較表現を口から出す反復に移れます。FunFluenでは、字幕が使える対応動画で一文ずつ移動したり、難しい一文を繰り返したり、元の音声がある場合に発話練習へつなげたりできます。これは実在商品の事実を確認したり、最適な選択肢を自動で決めたりする機能ではありません。

FunFluenの拡張機能の説明を確認する

おすすめの前に、物差しをそろえる

最初の Plan A is better. に戻ると、足りなかったのは自信ではなく基準でした。

CRITERIAを決める。同じ物差しでCONTRASTする。TRADE-OFFを隠さない。MATCHで相手のpriorityを確認する。そして最後にRECOMMENDする。

better と言う前に、Better at what? を自分へ一問。これだけで、比較はかなり公平になり、おすすめも「普遍的な一番」ではなく「この人の条件に合う選択」へ変わります。

ほかの学習ガイドは FunFluen 日本語の学習ガイド から探せます。